エキノコックス症によるリスザルの死亡について

 おびひろ動物園において飼育展示していたコモンリスザル1頭が7月15日に死亡し、帯広畜産大学において病理組織学的検査を実施した結果、エキノコックス(多包条虫)に感染していたことが判明しました。

なお、念のために死亡したリスザルと同居していた個体15頭の血液抗体検査を行いましたが、8月30日に全てが陰性であることを確認しました。


 当園では、これまでもエキノコックス感染予防対策を講じてきましたが、更に安全対策の徹底に努めて参ります。
エキノコックスに感染したリスザルから人間や他の飼育動物に感染することはありません。

■同居個体の血液検査

 対象個体 リスザル15頭(コモンリスザル14頭、ボリビアリスザル1頭)
検査結果 : 15頭全てが陰性

■感染予防対策

 当園では、これまでもエキノコックス感染防止対策として外周フェンスを設置し、野生動物などの園内侵入防止対策を行っているほか、動物舎での作業時の長靴の履き替えを行ってきました。

 今後は、河川用防護柵や外周フェンスの改修により園内への野生キツネの侵入防止効果を高めるとともに、野生キツネのエキノコックス感染率を低減する目的で北海道の指示の下で駆虫薬の散布を予定しています。

(参考)
エキノコックス症の知識と予防(北海道保健福祉部)