北海道の先住民族であるアイヌ民族が、
かつてシカ猟を行う際に用いた道具「シカ笛」を作るワークショップが開催されました。

まずは、ワークショップに先立ち、
アイヌ民族とエゾシカとの関わりについて
帯広百年記念館の内田祐一学芸員より紹介がありました。
特に、十勝に伝わる伝承の一つ「エゾユキウサギとエゾシカのお話」では、エゾシカの足がなぜ長いのか、エゾユキウサギの耳先がなぜ黒いのか、とても面白いお話をきくことができました。
また、アイヌ民族の人々がどのようにエゾシカを捕まえ、
利用していたのかなども詳しく解説されました。
続いては、アイヌ民族博物館の岡田圭介学芸員より
シカ笛に関する説明と、制作方法の説明がありました。

シカ笛以外の呼び笛も紹介されていました。
では、早速制作開始です。

講師の説明を真剣に聞き、

時にはお父さんの力を借りて、完成させました。
出来上がった笛はすぐに音を出すことができ、
会場内はシカの鳴き声だらけに・・・。
完成したら、シカ舎へ移動します。

一斉にシカ笛を鳴らすと、

なんだなんだと、気になるようす。
中には寄ってくる個体もいました。
シカ笛の効果が発揮されていますね。
こうして、シカをおびきよせることに成功すると、
次はシカ猟となるわけです。
そこで、今回は弓矢体験も行いました。

的はこの葦でできたシカ模型。
実際にアイヌ民族の人々が使っていたものと同じように作られた弓矢を用いて

放ちます。
すると、奇跡の一矢が・・・

足に見立てた枝に突き刺さりました。
終了の頃にはたくさんの猟師さんが誕生し、
エゾシカとシカ笛を通して、アイヌ文化に触れた一日となりました。